創業・融資のお話

起業に本当に必要なモノは?

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起業に必要なモノはどんなものがあるのでしょうか?

 

よく『ヒト・モノ・カネ』がビジネスの3大資源だと言われます。

また、最近ではインターネットの普及による様々な情報社会である事から、これに『情報』も入るという意見もあります。

 

この3つの経営資源が自分の事業に不足していると、安定した売上や利益が上がらないと言われたりもします。

 

しかし、どうでしょうか?

実際、ある程度の年数が経った企業でも、この3つにまつわる問題をいつも抱えていると思います。

 

事業を始めて間もない創業者は、この3つをどの程度揃えて開業しているのでしょうか?

 

日本政策金融公庫が2014年に融資をした企業を対象とした『開業時に苦労したことおよび現在苦労していること(三つまでの複数回答)』データを見てみましょう。

 

~「資金繰り、資金調達」や「顧客・販路の開拓」などが課題~

○ 開業時に苦労したことは、「資金繰り、資金調達」(47.7%)、「顧客・販路の開拓」(45.6%)、「財務・税務・法務に関す る知識の不足」(33.8%)の割合が高かった(図-19)。

 

現在苦労していることでは「顧客・販路の開拓」が44.2%と最も多かっ たが、「資金繰り、資金調達」も39.7%と、引き続き大きな課題となっている。

また、開業時と比べると「従業員の確保」「従業 員教育、人材育成」といった人的資源に関することで苦労しているという回答が増加している。

 

データを見てみると、開業時は自己資金不足からの『カネ』や、販売先の問題では『モノ』、法律等の『情報』で問題を抱えている経営者が多いということですね。

 

そしてある程度軌道に乗り出して上記の問題がやわらぐと、次は少し事業規模が大きくなって従業員さんとの問題である『ヒト』が課題になります。

 

さらに『ヒト』問題が落ち着くと、賃金を支払うための運転資金の『カネ』の問題等々・・・

 

エンドレスに4つの資源に対する問題と向き合う事になります。これはどれだけ成熟した企業でも同じかと思います。

 

では結局、起業にもっとも必要な資源とはいったい何なのでしょうか?

 

先ほどの3つの資源はやはり企業にはとても大切なモノだと思います。経営者の課題はこの3つの資源の問題と向き合うことだとも思います。

 

成熟した企業でもこれらの問題を常に抱えているのであれば、起業するときに(起業前に)この3つの資源を揃える事に完璧を求めることも不可能に近いと思います。

 

私はどの経営者も持っている資源があると思います。

それは自分が起業時に持っていた『自分の事業に対する熱意』だと思っています。

 

自分が生み出すものですから、間違いなく自分の事業に対する熱意は他の人には負けないはずです。

比べられることも、比べようもありません。

 

その一番大切な資源を持ってさえいれば、その他の3つの資源を集めていくことは、比較するとハードルは高くないと思います。

 

この一番大切な熱意の資源が弱いと、そもそも起業はできないし、困難と直面したときに立ち直るのも難しいと思います。

 

私が出会った方の中では、準備の途中で起業をあきらめる方がいます。

驚くことにその方々のほとんどが、3大資源の『ヒト・モノ・カネ』が足りない事を理由にあきらめますと言います。

 

回りくどい言い方になってしまいましたが、実際は3大資源が不足している事の不安や未知の領域に対する不安が、自分の一番大切な熱意の資源を上回ってしまったのだと思います。

他の人に対するあきらめた理由として一番説明しやすい事から、この3つの資源の不足を理由にしてしまうのかもしれません。

 

起業をしないことは全く悪くもないし、気にする必要もないと思います。

しかし一番問題なのは自分が起業をしなかった理由の本質を理解せずに、あまり関係の無い他の理由にしてしまうことだと思います。

 

精神論的な話というわけでなく、 面接等でもこの一番必要な熱意が問われることも多いので、熱意を柱として3つの資源も客観的に見直してみましょう!

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